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Alto Studio チュートリアル(1)
2025-03-25

1► ローカライズ音声制作に欠かせないツール

現代のゲームには、ローカライズ時に数千ものセリフが伴います。すべてのファイルのフォーマット・音量レベル・尺が正しいか、抜け漏れはないか——しかも全言語分。数千本の録音を手作業で確認するのは、時間がかかるうえにミスも起きやすく、現実的ではありません。

Alto Studioはローカライズ音声ファイルを自動解析し、参照ファイルと比較。エラーを検出・レポートし、必要に応じて自動修正まで行います。面倒な作業はAltoに任せて、これまでにないスピードで最高品質のローカライズ音声を納品しましょう。

Alto Studioの試用版はCASA公式サイトよりダウンロードいただけます。


2► Alto Studio ワークフロー概要

 

Alto StudioはExcelシートからのセリフデータ読み込み、またはWwise・FMOD・ADX2・Fabricなどのミドルウェアやゲームオーディオプロジェクトとの同期にも対応しています。

ファイルの欠損・命名ミスのチェックにとどまらず、フォーマット(サンプルレート・ビット深度・チャンネル数)の検証、ラウドネス(平均・ピーク)・尺・無音部分(ヘッド/テール)、さらにはサウンドの音色まで自動で比較・確認します。

最終的に、エラーレポートと統計データをXML・HTML・PDF・Excel形式で出力。クライアントや担当者への共有もスムーズです。

また、Alto Studioには音声ファイルの一括リネーマー、ラウドネス均一化ツール、インタラクティブなセリフテスター、仮音声合成ツール、サウンドエフェクトプロセッサー(VoiceFX)など実用的なツールも充実。OC3 EntertainmentのFaceFX™とのリップシンク連携、およびTsugi自社製品AudioBot™との音声バッチ処理連携もシームレスに実現します。

 

3► プロジェクトの開始

それでは、最初からプロジェクトを作成してみましょう。まずAlto Studioを起動してください。

 

 

 

プロジェクトランチャーは、Alto Studio起動時に最初に表示される画面です。最新バージョンの情報やアップデートの有無を確認できます。

また、最近開いたプロジェクトの一覧が表示されるため、目的のプロジェクトをすぐに選択・読み込むことができます。プロジェクトを選んで「開く」をクリックするか、プロジェクト名をダブルクリックするだけです。同じ画面から新規プロジェクトの作成や、一覧に表示されていない既存プロジェクトの参照も可能です。

Alto Studioでプロジェクトを作成する際は、参照言語とローカライズ言語の設定、および対応する音声素材の保存場所を指定します(解析設定もAltoプロジェクトファイルに保存されます)。

「新規プロジェクト」ボタンを押すと、音声ファイルの追加方法をいくつかの選択肢から選べます。ハードディスク上の音声素材を直接参照する方法、すべてのファイルパスを含むExcelシートを読み込む方法、またはゲームオーディオプロジェクトからセリフファイルを自動インポートする方法があります。インポーター用プラグインを構築している場合は、それもこのウィンドウに表示されます。

 

まずは基本的な機能から紹介するため、シンプルな操作から始めましょう。ここではSingleモード(SingleモードとMultiモードは本質的に同じ種類です)を使用します。

「Single」をクリックして単一言語モードを起動してください。なお、「ファイル」メニューの「プロジェクトを編集...」から、単一言語プロジェクトと多言語プロジェクトはいつでも切り替えが可能です。たとえば、ゲーム開発初期は単一言語でスタートし、プロジェクトの進行に合わせて新しい言語を追加していくといった使い方もできます。

 

注意: 音声ファイルが複数のフォルダに分散している場合は、それらの共通ルートフォルダを指定し、言語を割り当ててください(複数言語がある場合はMultiモードをご使用ください)

 

4► メイン画面

メインウィンドウは3つのエリアで構成されています。

上部のコマンドパネルでは、よく使う機能に素早くアクセスできます。

左側のプロジェクトツリーには、参照言語の音声素材一覧が表示されます。

そしてメインビューでは、選択した音声ファイルとそのローカライズ対応ファイルの波形表示、および解析後のエラーレポートと統計データを確認できます。

 

メニューのよく使う機能はコマンドパネルにも配置されており、すばやくアクセスできます。メインビューは「波形」と「レポート」の2つのモードを切り替えて使用できます。

(1)プロジェクトツリー

新規プロジェクトの作成または既存プロジェクトの読み込み後、「波形」モードに移行します。このモードでは、左側に「プロジェクトツリー」、右側に「波形ビュー」が表示されます。プロジェクトツリーには、ディスク上のフォルダ・サブフォルダ構造のまま、参照言語のすべてのファイルが一覧表示されます。

 

(2)メインビュー

デフォルトでは、プロジェクトツリーで参照セリフファイルをクリックすると、その波形が波形ビューに表示されます。波形をクリックすると、対応するセリフファイルが再生されます。

                                                                                     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メインビューには、音声ファイルのプロパティも表示されます。サンプルレート・ビット深度・チャンネル数・尺・ファイルサイズ・最終更新日時を確認できます。選択した言語のファイルが存在しない場合は何も表示されず、欠損ファイル名のみが示されます。波形の色はピッチに対応しており、低音が青、中音がオレンジ、高音が黄色で表示されます。

多言語モードでは、波形ビュー上部のコンボボックスから表示する言語を選択できるため、異なる言語の2つのローカライズセリフを並べて比較することも可能です。

                                                                                   

 

波形をクリックすると、対応するセリフファイルが再生されます。波形に加え、セリフの周波数スペクトル表示も確認できます。これは平均スペクトルを示しており、音質の異なる2つのサウンドを比較する際に役立ちます。時間経過に伴うスペクトルの変化を確認するには、棒グラフをクリックしてください。スペクトログラムが表示され、縦軸が周波数、横軸が時間、色が振幅を表します。

 

5► 単一言語ワークフロー

 

 

 

 

図のように、Alto Studioの一般的なワークフローは、まず音声ファイルをインポートし、次に解析を行う流れになります。

ただし、単一言語プロジェクトの場合、解析設定では確認する音声項目の選択のみが可能です。比較対象となる参照ファイルが存在しないため、誤差範囲の設定はありません。それでも解析機能を使用することで、対象言語ファイルのデータ一覧を取得することができます。

「解析」を選択すると、以下の画面が表示されます:

 

左側には現在、英語のみが表示されています。右側では解析する項目を任意で選択できます。(ヒント:「Level」などの小見出しをクリックすると、その項目内のすべての情報を一括で選択できます。)「Analyze」をクリックして解析を実行すると、以下のような表が得られます:

640 (13).webp

 

音声ファイルを一括で補正したい場合は、「Correct」タブをクリックしてください:

 

ここでは、サンプルレート・チャンネル数・ビット深度・ヘッド/テール無音・平均ラウドネスなど、補正に必要な目標値を設定できます。

下部のタブでは、補正後の出力形式を選択できます。ここでは「Create New File」と「Under New Root」を選択し、補正済みファイルを新しい「English_fix」フォルダに保存、全体のラウドネスを-23LUFSに補正する設定にしています。

補正結果はすぐには画面に反映されません。まず上部タブの「Synchronize」をクリックしてプロジェクトを更新し、その後再度「Analyze」をクリックして解析を実行してください。

 

新しく生成された「English_fix」フォルダが確認でき、フォルダ内のすべての音声ファイルのラウドネスが-23LUFSに補正されていることがわかります。

最後に、現在のファイル情報を記録したレポートを出力したい場合は、右上の「Publish」タブをクリックし、保存先を指定するだけで、プロジェクト内と同じ内容のレポートを生成できます:

 

 

もちろん、Alto Studioの機能はこれだけではありません。単一言語モードはほんの入口に過ぎず、次回はメイン機能である多言語モードについて解説していきます。

 

 

5► 試用について

今すぐ公式サイトにアクセスして、製品ページからAlto Studioの詳細情報をご確認いただけます。

 

現在、Alto Studioをはじめとする各製品の試用版を公開中です。ぜひお早めにお試しください。

 

6► お問い合わせ

すべてのゲームサウンドを、時代を超えて愛される芸術作品へ——それがCASAの変わらぬ想いです。コラボレーションのご相談など、どうぞお気軽にご連絡ください。

📩 info@castalia-audio.com

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